今朝もちょび君はいつものようにスヤスヤ眠っているように見えます。
ただ違うのは、夜中に一度もぐずらなかったこと。
夕べから、オシッコとウンチの量と回数を記録しなくなったこと。
朝、撫でてあげても冷たくなって動かないこと・・・。
夜中頃まで脚の付け根のお腹あたりはまだ温かかったのに、
今朝はどこをさわって探しても、ちょび君の温もりはありません。
本当は、もう少しだけちょび君と一緒にいたかったけど、不自由な身体で
暑い部屋では辛いだろうと、今朝早くお骨にしてもらいました。
寝たきりになってから1箇月以上もちょび君を見守ってくれた胡蝶蘭。
ちょび君の最後を告げるように、その花の数も段々少なくなっていました。
それでも、しおれそうになりながら最後まで頑張って咲いて
ちょび君を見守ってくれた花が5つ。
御棺に供えてあげよう。
ちょび君に一番似合っていたピンクのシャツ。
家内がちょび君の上に乗せてくれます。
やっぱりちょびはピンクだね。
ちょび君が愛用していた他のシャツや身の回りの物もいっぱい持たせて
やりたかったけど、一気に寂しくなりそうで、ほとんど手元に残してしまいました。
出掛けにポツポツ降り出した雨。
火葬場に着く頃には、かなり強い雨脚になり分厚い雲の中で雷がピカピカ。
ちょび君が荼毘にふされている間、大きな雷鳴まで響き渡ります。
まるで空も一緒に泣いてくれているようで切なくて辛くて・・・。
ぎりぎり咽び泣きで我慢していたぼく達の代わりに空が大声で泣いてくれた様です。
小さく、そして、軽くなってしまったちょび君のお骨。
四寸の骨壷に納め、そして真っ白な骨袋に包んで頂き、帰路は家内の膝の上。
途中、信号待ちでお骨を抱かせてもう。
まだ温かく、ちょびのいつもの体温が蘇ってくる。
昨日の午前中まで、ぼくや家内に抱っこされながらの食事。
ちょっと嫌がったけど、温かいお腹を圧迫しながらの排尿。
ちょっとだけクサかったけど、今となってはそれがちょび君の
思い出の一つとなってしまった強制排便。
あ、そうだ。
18歳長寿犬の表彰は受けられなくなっちゃったか。
でも、ちょび君、今は身体がうんと楽になったもんね。
身軽になったちょび君に、海を見せてあげたくて、そのまま江の島へ。
土曜日。
混んでいてもいいや。
お盆休みも終わった所為か、あれだけ渋滞していた江の島へ向かう道はガラガラ。
江の島が近づくにつれ、段々空も明るくなり始め
いつもの駐車場に車を停める頃に広がった青空。
なんか今日の空はちょび君のために泣いてくれたり笑ってくれたりだよね。
防波堤の柵の上にちょび君が入った骨壷を抱き乗せ、
ちょび君と家内とぼくの3人で海を眺める。
ちょび君と暮らした中ではほんの一瞬の間でしかなかったけど
一番切なく、けれど、それ以上に嬉しかった時間。
ちょび君と初めて一緒に見た海。
一生忘れない。
うん、江の龍さん寄っていこう。
ちょび君のおやつを買って帰ろう。
いつもちょび君を懇意にして下った店長さん。
ちょび君はいつもブログでしか店長さんにお会い出来なかったので
お骨になっちゃたけど直接会わせてあげたい。
ぼくのわがまま。
急に訪れてもご迷惑かと、前もって電話を入れたら今日は所用で14時から出勤。
いまの時間は妹さんがお店に出ていらっしゃるとのこと。
まだ少し時間もありすぎるので、店長さんには後日あらためてご挨拶へ伺う事に。
店長さんとの電話の中で、ぼくの説明が悪かったのか、それともお互い携帯どうしで
電波が悪く聞き取り辛かったのか、話している途中で笑ってしまいました。
「え?そんな長い間ご遺体を置いて大丈夫なの?剥製かなにかするんですか?」
「えっ?剥製? あ、いえ、もう火葬して頂いてお骨に・・・」
と、ちょっと小コントな様なやり取りで少し気が楽に(^^)
「どうぞ!いらしてください!」
そんな店長さんのお人柄がぼくも家内も本当に大好きです。
お墓に埋葬(と言っても狭い庭の片隅ですが・・・)する49日の前にもう一度
ちょび君と一緒に江の島へ散歩に行けそうです。
店長さん、お心遣いありがとうござます。
でも、せっかく江の島に来たのだし、ちょび君のおやつも買わなきゃならないので
今日は妹さんが切り盛りしているお店へ。
と、その前に・・・
以前ちょび君が喜んで食べてくれた「ぽちのおやつ」。
朱の大鳥居の所で売ってるワンコ用のクッキーを買ってから江の龍さんへ。
実を言うと、昨日からぼくの目は真っ赤なまま。
車のルームミラーで確認したらまだ引かない。
ちょび君の話が出たら家内もぼくも泣きそうです・・・。
こんにちはー!
江の龍さん。
やっぱり店長さんから妹さんへちょび君の話が伝わっていました。
しかし、不思議と悲しい感覚が消えていて、
ちょび君の最期を笑顔でお伝えすることが出来ました。
今、ちょっと思ったことがあります。
今日のこの日記を書き始めた時はまだちょび君への思いが募りすぎて、
目と鼻からなんだか知らないものがあふれ出てしょうがなかったけど
江の龍さんの話を書き始めたら凄く気が楽に。
もしかして、江の龍さんは江の島の隠れたパワースポット?
ご姉妹自身がパワーウーマン?
なにはともあれ、ちょび君に供えるおやつ(自分が食べたいものばかり・・・)を買ったら
あまり長居してもご迷惑になるので、別のお客さんがいらっしゃった事もあり帰路へ。
実はこの間、ちょび君はずっと家内のバッグの中。
当然、店内で骨壷を出す訳にもいかず、ちょび君にはそっと江の龍さんの
雰囲気を味わってもらいました。
幸い帰りの道も混むことはなく無事帰宅。
いつも寝ていたベッドにお骨になったちょび君を戻してご飯とお水とお菓子をお供え。
ちょび君、もう少しの間だけど、母ちゃんと一緒に寝ようね。
ちょび君、また明日ね! おやすみなさい。
2012.08.18 ちょび君と江の島