いつもの夜散歩道で カルミア と カラタネオガタマノキ の写真を撮っていたら、植木屋さんのご主人が柴犬を連れ散歩しているところに出くわしました。
植木畑の木陰からガサガサと出て来たのでまさに出くわした感そのもの。(笑)
植木屋のご主人、この柴犬の他にも過去何頭か犬を飼われているのですが、何故か代々名前を付けていません。 なので、ぼくと家内は勝手に付けた名前で呼んでいたりします。
数年前に亡くなってしまったミックス犬の母子。 子犬は生まれて直ぐ腰に障害を持ち、成犬になっても両手に乗るくらいの大きさにしか育ちませんでした。 小さなぬいぐるみのように可愛らしく、障害を持つ後ろ脚を同時にピョンピョンと、まるで産まれたてのバンビが跳ねるように歩く姿を見ていると本当に微笑ましく思ったものです。
母犬もぼく等が夜散歩をする時間を解っていたようで、植木屋さんの前を通る時間になると道に出て待っていてくれたりしました。
そうなるともう本当に可愛くて おー、○○ちゃん!と呼びたくなるところですが、この ○○ に当て嵌める文字が無いのです・・・。
なのでぼく達は勝手に母犬を 「 デカ 」、子犬を 「 チビ 」。 今思うと まぁなんとも安直な呼び方をしていたんだろう。(笑)
そして体が弱かった子犬のチビが先に亡くなり、ヨロヨロ歩きの老犬となった母犬も1年程後に自分の死期を悟ったのか、ふらりと裏山に入ったままその後姿を現さなかったそうです。
今でも植木屋さんの家の前を通る度に自然と暗闇の中にチビやデカの幻影を追ってみたり。
在りし日のデカちゃん。
で、今夜の柴犬ですがご主人に 「 名前はまだ付けないのですか? 」 と尋ねたところ 「 ワーハッハハッ! 」 とはぐらかされてしまいました。
なので、ぼく達は密かに 「 ちょび 」 と呼んでいたりします。(^^;
普段なんて呼んでいるのか非常に気に掛かるところですが、いつも 「 ワーハッハハッ! 」 で誤魔化されるので本当に名前はまだ無いのかも知れません。
オガタマノキの花より控えめな香りのカラタチオガタマノキの花。
今年も膨らんできたカルミアの蕾。
2013.05.09 夜散歩