今夜は、久し振りに遊歩道へ向けての夜散歩となりました。
ついでだからと遊歩道の先きにある公園にセミの羽化の様子を見に寄ったのですが、何故か公園のど真ん中でセミの幼虫君がうずくまっています。
羽化に適した一番近い木まではまだ15メートルほどあるというのに暫く見ていても一向に歩きだす様子がありません。
仕方なく移動を手伝ってあげようと、手のひらに乗せて具合のよい枝を捜していたら背中が割れ初めてしまいました。
羽化が始まってしまうと、もう枝にしがみ付かせる事は不可能です。
手のひら上で殻より抜け出すまでそっと見守ることにします。
背中が割れて殻から抜け出すまで小一時間。しかし、ここから羽をのばして乾燥するまでまだ数時間掛かります。
まさか、そこまで手のひらの上で見守ってやる事は出来ないので、蟻の来ないベンチの上に小枝を置いて羽を伸ばすスペースを作ってやりました。
背中が割れて体全体が徐々に抜け出てくる訳ですが、その間の感触が手のひらに伝わってきます。
文字で表現すのは大変困難な感触ですが、「ぐぐっ」とか「ギギッ」とか「んっんっ」とか今まで感じた事の無いもので、なんて言うかまさに「命の振動」が伝わって来るようでちょっと感動的な体験。
明日、日の出の頃に起床出来たらワンコの散歩がてら無事を確認しに行きたいのですが起きられるか自信ありません・・・。
2010.08.06 夜散歩