今日は趣向を変えて家内の軽自動車のエアコン洗浄について書いてみます。
今年の夏、家内の車(スズキ・MRワゴン)のエアコンから異臭が出だしたので、市販のエアコン消臭剤を試してみたのですがスプレータイプ、バルサンタイプ、どれも一時的な効果しか得られない為、今回はエバポレーターのコイルにムース状の洗浄液を直接噴射する、日本電池叶サの「ダストバスター」というものを試してみました。
「ダストバスター」は、エバポレーターの一次側から泡状の洗浄液を噴射し、ファンによる風圧で泡をエバポレーターフィンの隙間に押し込んで直接洗浄しようというものです。
洗浄の理屈は下図の通り、理に適ったものでその効果も大変満足出来る物です。
まずこれを頭の中にイメージして置くと後の作業が楽かも知れません。

因みに、エアコンユニットには下記のように2通りの方式があります。
■・エバポレーターの「一次側」にファンがある『押し込み式』
■・エバポレーターの「ニ次側」にファンがある『吸い込み式』


参考までに・・・
MRワゴンの場合、エバポレーターの「ニ次側」にファンがある『吸い込み式』となっている為、ファンによる風圧(負圧)で洗浄液をフィンの隙間に “吸い込み” 洗浄することなります。
【内容物の確認と部品のセット方法】

■ダストバスターのセット内容は上のようになります。
今回使用したのはピンク文字の1〜4番までです。

■注入用アダプタ ・ ゴムホース ・ 注入ノズルをセットします。
薬剤注入時に本体との結合は右図のように缶の青いプラスチック部を
アダプタの中央の凹みに突っ込みます。
ゆるゆるでキッチリとセット出来ませんがこれで大丈夫です。
*ここではまだ本体とアダプタはセットしません。

■ノズルには向きがあるので注意。ツバの突起がノズル穴の方向です。
ダクトにセットする時はこの突起をエバポレーター側に向けます。
【実作業】

■先ず、助手席のグローブボックスを外します。
開いた状態で上に引き抜く様にすればOK。右は外した所です。

■左・奥のエアコンユニットを助手席の正面から見た図
■右・エアコンユニットを下から見た図
「内気の吸い込み口」と「フィルターのカバー(フタ)」が見える。

■フィルターカバーの爪を外してカバーを取ります。

■フィルター本体を引き抜きます。フィルターには向きがあるので注意。
方向を示す印がない場合は「汚れている面」が外気側になります。

■フィルターを外したら、カバーだけ元に戻して液漏れしないように
ガムテープで目張りをしておきます。
念の為、下には新聞紙などを敷いた方が安心でしょう。

■注入ノズルを差し込む為の穴の位置決めをする。
当初は黄色い印の所に穴を開ける予定でしたが・・・

■良く見ると赤矢印の所に穴を塞いでいるシールの様なものがあります。

■シールを取り去ると、やはりサービスホールがあります。
まあまあ位置も良くこれで穴を開ける手間が省けました。
■大きめに切ったガムテープで一旦穴を塞ぎノズルを途中まで
突っ込んでみたところです。

■先ほど組み立てた「 ノズル ・ ホース ・ アダプター 」を注入穴に差込み、
ダストバスター本体と仮組みして作業しやすい位置で
極端に弛まないように最短の長さでホースを切断しておきます。
*まだアダプタを押して噴射してはいけません。
【エアコン設定を確認】
■エンジンを始動します

■・オートエアコンの場合はオートを切りにして「手動」
■・「外気導入」
■・風向きは「フェイス」
■・エアコン(冷房)「切」
■・温度設定は「最低」(冷暖房ではなく送風状態)
■・風量はとりあえず「中」にします。
参考までに・・・
MRワゴンの場合は、内気・外気切り替えスイッチを操作すると
助手席下からダンパーの状態を確認することが出来ます。

■上・外気導入のダンパ位置
■下・内気循環のダンパ位置
【注入作業】

■もう一度、吹き出し口から風が勢いよく出ている事を確認。
■吹き出し口からの風量を見ながら、2〜3秒に分けて徐々に全量注入していきます。10秒ほどで洗浄液は空になります。
■注入が進むと洗浄液の泡でコイルを包み込むような形になる為、
空気の通り道を閉ざして吹き出し口からの風量が徐々にに弱くなります。
やがて風の吹き出し量が急に少なくなったら注入完了。
■注入完了後、5〜60秒でファンを停止します。
*押し込み式のエアコンは5〜10秒
*吸い込み式のエアコンは30〜60秒
■もし全量注入前に風量が極端に落ちた場合、そのまま注入を続けていると
ファンモーターが空回りし焼きつく恐れがあるので一旦ファンをOFFにして
注入作業を中断してください。
その後、2〜3分休んでから再び作業を開始します。
■全量注入が完了したら、ファン及びエンジンを停止した状態で15〜20分ほど放置し
泡がコイルを洗浄するのを待ちます。
■その後エンジンを始動し、ファンを「Hi」にして風量に問題が無ければ
「Low」にし10分ほどダクト内部の換気をします。
*この時、ダクト内に残っている泡が吹き出し口から飛び出してくる場合も
あるので、吹き出し口に顔を近づけて匂いを嗅いだりしないこと。
洗浄液が目に入る可能性があり危険です。

■洗浄を終えた泡は液状となりドレンから排出されます。
この車の場合、フィルターとコイルが隣接しているので
目張りをしたガムテープを剥がすと汚れた洗浄液が溢れてきました。
【復旧作業】

■室内に溢れた場合は洗浄液を綺麗に拭き取ります。
■フィルターを元通りセットしなおす。(前後の向きに注意)
■ノズルを外したサービスホールをガムテープなどで塞ぎます。
*ダクトに直接穴を開けた場合は付属の「穴埋め栓」を用い塞ぎます。
■グローブボックスを元に戻して完了です。
【作業を終えて】
オマケです。
エバポレーターの洗浄後、あの酸っぱい臭いは完全に解消しました。
直後は多少洗浄液の匂いが気になりますが直ぐに消えます。
洗浄前後のエバポレータを比較してみたのでご覧ください。


■左・洗浄前です。見た目は綺麗ですが、長年の汚れがフィンに付着しています。
この汚れにカビや細菌が混ざって繁殖しているため悪臭の原因になっています。
■右・洗浄後です。洗浄前と比べるとかなり綺麗になっています。
市販のエアコンクリーナーは、ある程度の除菌・消臭効果を期待出来ますが
汚れそのものを洗浄する訳ではないのでこうはいきません。
洗浄前後のアエコン吹き出し温度を比較してみました。

■洗浄前、外気温度31.5℃・アエコンON時の吹き出し温度19℃。

■洗浄後、エバポレーターの汚れが落ち熱交換率が良くなった為、吹き出し温度は16℃まで下がりました。
外気温度を撮影するの忘れましたが洗浄前と同じく31.5℃です。
これだけ効果があったのには正直驚きました。
次は自分の車にも使ってみるつもりなのでまた記事にしようと思います。
.......
初めまして。
遅くなって大変申し訳御座いません!
残念ながら自分は現行エスティマの空調関係を把握していないので
無責任発言となりますが、エバポとダクトの位置関係が解れば
割と簡単だと思います。
要はファンとエバポの間にダストバスターをぶっ込んであげれば
良いわけですので、注入箇所さえ探し出してしまえば、
あとは周辺にあるグローブボックス等を外すのに手間が掛かる程度です。
人気車種なのでググれば多分何方かチャレンジしている筈なので探してみて下さいませ!