8月頃から咲き出したジンジャー・リリー。
観賞用のショウガの花です。
よく田んぼの日記に出てくる、農家のおばちゃんちの畑の脇に植えてあり
夏からこの時期にかけて、スッキリと甘い芳香を辺り一面に放つので
夜散歩の楽しみの一つだったりする訳です。
観賞用のジンジャーには多種多様なものがあり、その中でもこのリリーの葉は
食用ショウガの葉をそのまま巨大化したような形をしています。
別名がいろいろあって
「 花ジンジャー 」、「 花生姜 」、「 ヘディキウム 」、「 コロナリウム 」、
中でも「花縮砂(はなしゅくしゃ)」と呼ばれる通り漢方薬にも使われるそうです。

背丈は1m50cm以上になり、花も一番幅の広いところでは20cm近くありました。

花弁(はなびら)は3枚、下に細く見えるものは、花弁が丸まっているのではなく
雄しべが弁化したものです。

外から見える蕊(しべ)は一本。 先端に雄しべの葯(花粉が出来るところ)があり
そのまた先っちょに雌しべの柱頭が見えます。
弁化した雄しべにしろ、外見上一本に見える蕊は何故その形になったんだろう。
花のつくりって、考えると面白いですね。
2012.09.26 夜散歩